想像してください。
貴方は、とある会社の広報担当。
会社のチラシやポスターは全て貴方が作成しています。
ある時、会社に落雷が落ち、パソコンのデータが全て消えてしまいました。
大至急必要なチラシのデータもまるごと消えてしまいました。
バックアップのHDディスクも全て破壊され、写真素材も壊れてしまいました。
インターネットの回線も壊れており、素材をダウンロードすることもできません。
チラシの納期まであと1時間。
イラストを描く時間もなく、写真素材もない以上、万事休すか・・・
と諦めかけた時、奇跡が起こりました。
たった1枚だけフリーの写真素材がUSBメモリの中に残されていたのです。

たった1枚だけ「ポーズを決める男性ダンサー」の写真が残されていたのです。
あなたならどうしますか?
諦めるか・・・それとも、この素材でチラシを作るか・・・二つに一つです。
「そんな状況絶対にありえないだろ。」という思い込みは危険です。
世の中、何が起こるか分かりません。
「ありえない」なんて事はありえない。って某ホムンクルスさんも仰ってますし。
今回は深刻な素材不足に加え、時間も切迫しているという極限状況下において、いかに創意工夫をこらして形にするか検証してみようと思います。
<チラシ作成する上での前提条件>
・写真素材は「ポーズを決める男性ダンサー」のみ。加工、複製は可。
・作業時間は1時間。
・PhotoShop、Illustratorは使用可←(都合よすぎじゃない?)
いくつかの業種を想定して、「ポーズを決める男性ダンサー」の写真のみでチラシを作成したいと思います。
ちなみにこの素材はフリー素材サイト「写真AC」からダウンロードしたものです。
美容室のケース

イケメンな上に全身が写っている写真なので、思っていたより汎用性は高そうです。

イケメンなので、美容室の広告にはまったく違和感がありません。
難易度は低めですね。
アパレルショップのケース

イケメンの汎用性の高さすげぇ(ゴクリ)
絵になるので、もうイケメンでどんな広告でもできるのでは・・・と錯覚しそうです。
でも、美容室やアパレルショップはイケメンを使った広告が多いので、この結果も当然ですよね。
少し難易度を挙げて、イケメン写真で飲食店のチラシを作ってみます。
ギアを一つ上げていくぞっ!
イタリアンレストランのケース
飲食店のチラシは料理がメインなので、チラシに料理の写真がない時点で相当に無理があるとは思いますが、イケメンの絵力を信じて、押し切ってみようと思います。
飲食店の中でも、イケメンの写真と相性が良いと思われる「イタリアンレストラン」のチラシを作ってみます。
イタリア=イケメンというぐらいイタリアにはイケメンが多いというイメージがあるので、飲食店の中でもイケメンでチラシが作れる可能性が高いのではないでしょうか。

・・・かなり、無理があります。
無理はありますが、なんとかチラシの体裁は保てているのではないでしょうか。
レストランの名前がディカプリオなので、微妙にイケメンとマッチしているのではないでしょうか!(強引)
余談ですが、レオナルド・ディカプリオの父親はイタリア人で、ディカプリオの姓も「カプリ島出身の」という意味があるそうです。(関係ない。)
現状でもかなり苦しいですが、さらに難易度を上げてみます。
和食料理屋のケース
和食料理に外国人イケメンの写真はかなりマッチさせにくい組み合わせです。
どうやっても和風の雰囲気を出すことは困難です。
やっぱりこの写真1枚で和食料理屋のチラシを作ることは無理だったのかも・・・
???「なに?外国人イケメンは和食料理屋とマッチしない?それは無理やり日本に合わせようとするからだよ。逆に考えるんだ。『日本ぽくなくてもいいさ。』と考えるんだ。」
ジョ・・ジョースタ・・・ゲフンゲフン。なっなるほど!!
その手があったか!!

いっそ思い切ってヨーロピアンな雰囲気を出して国際的な和食料理屋っぽくしてみました。
配色は思い切って、トリコロールに。
シャンデリゼ通りを闊歩するイケメンが「おっやってるやってる。」と行き付けの和食レストランの暖簾をくぐっているかのようなイメージです。
でも、これお客さんくるかな?料理に対する具体的な説明が一切ない・・・
・・・でもこれが限界だよ!!
ネクスト!!(厚切りジェイソン風)
紳士服量販店のケース
ファッション系ならイケメンとの相性はバッチリです。
よしこれなら簡単に・・・
待てよ・・・このイケメンが来ているスーツはかなりカジュアルですね。紳士服っぽくない・・・
どうにかして誤魔化さなきゃ!!

めっちゃ激しく動かしてみよう!!
Photoshopのぼかしフィルターでモーションブラーをかけることで激しく動いているようにします。
これなら、どんな服を着ているかは断定することはできません。
流行の動きやすいスーツの宣伝ということで、ぼかしに説得力を持たせてみます。
これならなんとか誤魔化せてる・・・はず・・・・
時計ショップのケース
ファッション系とイケメンは相性がいいことは分かりました。
最後にイケメンで時計ショップのチラシを作成して終わりたいと思います。

気持ちわるい?
ノンノン!!(人差し指を振りながら)
これがアートです(ニッコリ)!!
〈参考書籍〉「もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本」株式会社 翔泳社
今回の記事を作成するにあたって、参考にさせていただきました。デザインの初心者にも分かりやすく解説されています。
〈素材元〉「写真AC」https://www.photo-ac.com/
無料で利用できる画像がたくさんありますので、デザインを勉強される方にはおすすめのサイトです。
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